アスベスト
| 資料番号 | NG28-000095 |
|---|---|
| 大分類 | 地学(岩石・鉱物) |
| 中分類 | 鉱物・鉱石 2 |
| 学名 | asbestos |
| 和名(通称名) | アスベスト、石綿 |
| 採取都道府県 | 熊本県 |
| 採取市町村 | 山鹿市 |
| 公開解説 | アスベストは繊維状の鉱物結晶が集まり、解きほぐすと綿のようになる鉱石です。石綿とも呼ばれています。日本では少なくとも江戸時代の頃には知られており、「石の中から取れ、火に入れても燃えない綿」と珍しがられたようです。アスベストとは一つの鉱物の名称ではなく、繊維状で絹糸光沢をもつ鉱石の総称です。アスベストを作る鉱物は蛇紋石の仲間のクリソタイル(chrysotile)や、角閃石の仲間の直閃石(anthophyllite)・透閃石(tremolite)・リーベック閃石(riebeckite)などがありますが、これらの鉱物でも繊維状ではないものはアスベストではありません。代表的な物はクリソタイルのアスベストで、主に蛇紋岩中から産します。熊本県内ではアスベストは主に県北部や県中央部の変成岩が分布する地域(変成帯)中の蛇紋岩の中から産出しています。アスベストは燃えにくく化学変化を起こさないことから天井や壁などに使用されてきましたが、人間の健康に有害であることが分かったため、現在は使用禁止になっています。 |
| 公開解説引用 | 「熊本の自然と文化」~松橋収蔵庫だより~No.5. 解説No.30 |