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山口発電所

名称ヨミヤマグチハツデンショ
地域大川目町
所在地岩手県久慈市大川目町第31地割 鏡岩園地
年代大正9年(1920)12月26日
解説発電方式:水路式水力発電
大正6年(1917)6月23日、旧九戸郡久慈町ほか2カ村を供給区域として晴山重三郎氏ほか9名が発起人となり、久慈川の水を利用し、山口発電所250kWの発電で電灯電力の供給目的として九戸水力電気(株)が事業経営の認可を受けた。
大正9年12月26日に竣工した当初は、九戸地方唯一の発電所であった。発電所は、久慈駅より約10km西方にあり、水路式で水路は全部随道であり延長が196.3mある。落差16.97m、水量1.948㎥/Sで水車発電機とも全て日立製である。
昭和14年(1939)11月電力統制の波により、九戸水力電気(株)は奥羽電灯会社と合併した。その後、昭和17年(1942)4月、戦時国家総動員法に基づき配電統制令の公布と共に東北配電となり、昭和26年(1951)5月に現在の東北電力(株)となった。
山口発電所の発電機は貴重な建造物として、岩手県近代化(※)遺産に選定されている。
※ 近代化遺産:わが国の近代化に大きな役割を果たした産業・交通などに関する建造物。幕末から戦前までが対象。

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