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胸飾

ME. No.861
資料分類名装身具 Ornament
現地名kapkap
素材シャコ貝、べっ甲、ガラス製ビーズ、紐(植物製)
L.(㎝)12.4
W.(㎝)12.2
H.(㎝)-
地域区分メラネシア Melanesia
推定収集地1ビスマルク諸島 アドミラルティ諸島/Bismarck Archipelago, Admiralty Islands
推定収集地2ビスマルク諸島 ニューアイルランド地域/Bismarck Archipelago, New Ireland
収集者小嶺磯吉
寄贈者松江春次
執筆者1黑川由紀子
解説1 滑らかに磨かれた貝製円盤の表面には、周縁部からやや内側に円形が彫られている。さらに円盤の縁を底辺とし、彫刻された円に頂点が接する連続した三角形と、その内部を塗りつぶす斜線が彫刻され、黒く着色されている。裏の周縁部にも一部、同様の彫刻がなされているが、着色はされていない。貝製円盤周縁部の彫刻は、アドミラルティ諸島で収集された複数の資料に類例が認められる。なお貝製円盤周縁部の彫刻は、同地におけるカプカプの特徴として紹介される(Ohnemus 1998: 54)。貝製円盤と鼈甲製円盤は、青色ビーズを通した植物繊維製撚糸を両者の中心に開けた穴に通して固定されている。鼈甲製円盤は黒色に着色され、白色の貝製円盤によく映える。幾何学文様帯は3層の同心円を成すように表現されるが、大半を占める1層目に目が引かれる。
過去に出品された展覧会「語り出す南洋の造形:慶應大所蔵・小嶺磯吉コレクション」(慶應義塾大学三田キャンパス図書館新館1F展示室、2015 年1月9日~2月7日)
「ANIMARTIFACT-時空を越える動物-」(慶應義塾大学三田キャンパス図書館新館1F展示室、2019年1月18日~2月9日, 2月22日~3月7日)
本資料の掲載書籍山口徹監修 山口徹・安藤広道・佐藤孝雄・渡辺丈彦編 2015『語り出す南洋の造形:慶應大所蔵・小嶺磯吉コレクション』
慶應義塾大学文学部民族学考古学研究室 2019『ANIMARTIFACT-時空を越える動物-』 p.6
土俗品図集No.83

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