木偶(女体)

ME. No.2
資料分類名彫像 Figure
素材木、織布、巻貝の蓋(リュウテンサザエ科か)、黒色顔料(木炭)、白色顔料(石灰)
L.(㎝)15
W.(㎝)18
H.(㎝)61
地域区分メラネシア Melanesia
推定収集地1ビスマルク諸島 アドミラルティ諸島/Bismarck Archipelago, Admiralty Islands
推定収集地2ニューギニア地域 ニューギニア島/New Guinea, New Guinea
収集者小嶺 磯吉
寄贈者松江春次
執筆者1臺浩亮
解説1 この像は身体的な特徴から女性と判別できる。全体に丹念な磨きが認められ、眼にはサザエ科の貝が嵌入される。『ニウギニア土俗品図集』にはアドミラルティ諸島での収集と記載されるが、実際の収集地は判然としない。アドミラルティ諸島より収集された彫像類の大半には彩色や装飾的な表現が認められる一方で、この彫像には彩色が確認できず、装飾的な表現が極力排除されている。未成品の可能性も捨てきれないが、現在までに類例品との形態比較から収集地を特定するには至っていない。腰部にはおそらく来訪者との交易により入手した織布が巻き付けられている。褪色は激しいが織布には幾何学模様が施されていることが確認できる。
本資料の掲載書籍南の會 1937『ニウギニア土俗品図集(上)』南洋興発株式会社 p.126 第52図・1 資料番号 495

土俗品図集No.495

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