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動画解説『鉄道と共に発展した街 柏』(後編)

資料管理No29775
内容「商都」・「スマートシティ」と称される柏市の中心部に位置する柏駅。
しかし駅が立地するこの地はかつて,人家もまばらな原野だったことをご存じでしょうか。
柏はタイトルのとおり,鉄道と共に発展した街という側面を持っています。
本動画は後編として,明治維新から明治29年の現常磐線開通・柏駅開設に至った歴史を解説します。

(動画概要)
明治維新後,国力増強を急務とする新政府は鉄道整備を進めます。
実際の事業を担う民間の日本鉄道株式会社(現JR)はその一環として,常磐炭田(茨城県北部~福島県南部)と東京・横浜を結ぶ鉄道路線を計画。
小野義真社長は計画路線上の千代田村(柏村・戸張村等が合併)村長寺嶋雄太郎に,地元調整・用地買収を依頼します。
当時まだ鉄道というものがほとんど知られていない中,日本の近代化・産業革命はもとより,地域振興にとっても今後鉄道は必要と理解した寺嶋。
彼は様々な地権者や関係者との交渉を重ね,あるいは東京から疫病や不穏な者が来るのではと不安を訴える住民の説得に,夜遅くまで奔走。
また,同じく鉄道の重要性を察した布施村の名士・小柳七郎も,自身の土地を柏駅建設用に寄付,駅の誘致を進めます。
これには柏市初のスポークスパーソン(柏市の宣伝役)とも評される鷲野谷村長染谷大太郎も協力するなど,当時の地元リーダー層らが先見の明を発揮して団結。
ついに日本鉄道土浦線(現常磐線)開通・柏駅開設の日を迎えます。時は明治29年12月25日。これがその後の柏発展のターニングポイントとなっていくのです。
<関連サイト>柏市HP内:第十一回 かしわ・その時「明治29年12月25日 柏駅ができた日~農村から都市へ~
https://www.city.kashiwa.lg.jp/bunka/about_kashiwa/culture/rekishi/rekishihakken/dai11kai.html

キーワード:寺嶋雄太郎,小野義真,岩倉具視,鍋島直大,柏駅鳥瞰図

本動画は2023年2月27日,生涯現役ときわ会郷土史友の会主催講演を収録(会場:アミュゼ柏会議室A)
大分類動画
撮影年月日2023/02/27
所蔵者柏市教育委員会
地域市内中央部
時代分類近現代

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