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photo: KIOKU Keizo

Happy Paradies(ハッピー・パラダイズ)

作家名(日)藤浩志
作家名(英)FUJI Hiroshi
制作年2015
素材・技法ミクスト・メディア
サイズサイズ可変
著作権表示© FUJI Hiroshi
収蔵年2016(作品購入年月日:2016/03/31)
受入方法購入
解説1960年鹿児島県(日本)生まれ。

京都市立芸術大学在学中は演劇活動に没頭。その後、 地域社会を舞台とする表現活動を志向し、京都情報社を設立。同大学院修了後、青年海外協力隊員とし てパプアニューギニア国立芸術学校に勤務。都市計画事務所勤務を経て1992年に藤浩志企画制作室を設立。各地で地域資源・適正技術・協力関係から発生する表現活動を志向する。十和田市現代美術館館長(2014–2016年)、秋田公立美術大学教授( 2014年–)、NPO法人アーツセンターあきた理事長(2018年–)、 秋田市文化創造館館長(2021–2024年)。

2000年に福岡で誕生した「かえっこ」は、遊ばなく なったおもちゃを利用して物々交換する仕組みを藤が考案したものであり、子供の自発的な活動を促すものとして、全国の公共施設、商業施設など数千箇所で地元の人々によって開催されている。それらは、環境教育、防災教育など、地域が抱える様々な問題に対応し、地域そのものを“かえる”活動として多様な広がりをみせている。《Happy Paradies(ハッピーパラダイズ )》は、2000年から15年間、「かえっこ」のワークショップが全国で繰り返し開催された結果、最後まで交換されずに蓄積した大手ファストフード・チェー ンの子供向けセットのおまけを主な素材としている。 本作品では、おもちゃを並べる展示作業を、作家以外の他者が創意をもって行うことで、その表情が変化することもインスタレーションの背景にあり、「かえっ こ」の活動それ自体を明示する作品とも考えられている。作品タイトルが「Paradise(パラダイス)」ではな く、死を意味する英語のdieと掛け合わされていることから、現代の消費社会の残滓を象徴するメッセージと読むことができる。

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