photo: KIOKU Keizo
Muddy Stream from a Mug
作家名(日) | 金氏徹平 |
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作家名(英) | KANEUJI Teppei |
制作年 | 2004-2012 |
素材・技法 | 紙にコーヒーの染みの切り抜きをコラージュ |
サイズ | H11 × W143 × D147cm |
著作権表示 | © KANEUJI Teppei |
収蔵年 | 2016(作品購入年月日:2016/03/31) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1978年京都府(日本)生まれ、同地在住。 京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。日常生活に見られる、ありふれたプラスチック製品、人形、雑誌の切り抜きなどを集め、接合や変形によって、絶え間なく変化していく様子を想像させる彫刻、インスタレーション、映像作品などを発表。 《Muddy Stream from a Mug》は紙にコーヒーをこぼし、染みの形に添って切り抜いたものと、日常生活に見られる、ありふれたプラスチック製品などを組み合わせた彫刻作品である。作品タイトルから濁った液体の入ったカップを思い浮かべるが、同時に“Muddy”は「ぼんやりとした」「はっきりしない」という意味も持ち、オブジェと紙の切り抜きの意外な組み合わせによって元々の意味を消し去り、新しい物語を喚起させようという意図も見て取れる。《Endless, Nameless #1》は雑誌の切り抜きなどを集め、接合や変形によって、絶え間なく変化していく様子を想像させるコラージュ作品。ヴィヴィットな色使いとラフな貼り込みによって、音楽的な動きが画面に生まれている。《Games, Dance and the Constructions (Soft Toys) #12》では、漫画や雑誌の背景にあるモチーフを布に写し取り、詰め物をしてぬいぐるみにしたものをアクリルボックスに詰め込んでいる。様々な組み合わせによって物の本来の意味のみならず、文脈をも無効化してしまう。大量生産の商品のイメージを自由に操る様は、1950年代半ばのイギリス、60年代以降のアメリカに見られるポップ・アートを継承しつつ、高度化した資本主義と美術の領界をあらためて示している。 |