動物ーそれ自身に
作家名(日) | リジア・クラーク |
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作家名(英) | Lygia CLARK |
制作年 | 1962 |
素材・技法 | アルミニウム |
サイズ | H42 × W50 × D33cm |
著作権表示 | © “The World of Lygia Clark” Cultural Association |
収蔵年 | 2003(作品購入年月日:2003/03/31) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1920年ベロ・オリゾンテ(ブラジル)生まれ、1988年リオ・デ・ジャネイロにて逝去。 1950から1951年にパリに渡り、アルパド・スゼンヌに師事。帰国後、エリオ・オイティシカやリジア・パペらとともにブラジルで起こった新具体主義運動の一員としてヨーロッパの抽象美術を批判的に継承した。モダニズムの還元性から、身体的な関心へ向かい、鑑賞者の感覚を実験するような作品を手掛け、メビウスの輪や衣服のような内部と外部が反転する作品の制作へ向かう。ブラジルを代表する現代作家のひとりとして活躍し、1961年には「動物」シリーズでサンパウロ・ビエンナーレ最優秀彫刻賞を受賞。 「動物」は、1960年頃から始まるシリーズである。アルミニウムの板を組み合わせて、蝶番のように動くようになっているため、鑑賞者の動作によって様々な立体的な形が生み出される。作家はその有機的な形体と背骨のような蝶番から「動物」という題名を付けた。蝶番によって複雑に板が組み合わされているため、鑑賞者の動作は規定され、全く自由に形を作ることはできない。作品と鑑賞者の間には、作用・反作用の双方向的な関係が生じる。そこでは、作品は鑑賞者にとって外部の存在ではなく、鑑賞者自身の内部に存在するものであり、鑑賞者が向き合い手にするものは、作品を内部に生じさせるための手段となることが目指されていた。 |