移動:もうひとつの国
作家名(日) | イザベル&アルフレド・アキリザン |
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作家名(英) | Isabel and Alfredo AQUILIZAN |
制作年 | 2014 |
素材・技法 | ボート、段ボール、鉄フレーム他 |
サイズ | サイズ可変 |
著作権表示 | © Isabel and Alfredo AQUILIZAN |
収蔵年 | 2015(作品購入年月日:2015/03/31) |
受入方法 | 購入 |
解説 | マリア・イザベル・ガウディネス=アキリザン:1965年マニラ(フィリピン)生まれ、ブリスベン(オーストラリア)在住。 アルフレド・ファン・アキリザン:1962年カガヤン州バレステロス(フィリピン)生まれ、ブリスベン在住。 第3回アジア・パシフィック・トリエンナーレ(1999年)、第5回光州ビエンナーレ(2004年)、第2回シンガポール・ビエンナーレ(2008年)などの国際展への参加や、日本を含むアジア各国におけるプロジェクトを多数手がける。各地のコミュニティと相互交流して、人々の暮らしや想いにアプローチしながら土地の歴史を考察し、過程や結果を取り入れ、地域に根ざす小さな物語をより普遍的なテーマへと転換した作品を発表している。 《移動:もうひとつの国》は、イザベル&アルフレド・アキリザンが2006年に出生地マニラからブリスベンへ移住したことを契機に開始した、「家」をテーマとする「プロジェクト― もうひとつの国」の一環として発表されたものである。アジアにおける国家国民の枠組み、越境、適応など、文化間の移動で得た俯瞰的視点から、グローバル化によって急速に情勢が変化する世界に生きる人々の、欠落しがちな記憶を可視化しようとしている。ボートは、ダム湖に沈んだ或る小さな村落の歴史を示唆し、生産― 消費の流れを示すダンボールで作った「家」は、経済効率を優先する現代社会と、ダム湖の底に沈んだ家と共にあった人々の暮らしの表象である。 |