photo: SUEMASA Mareo
カモフラージュ:ニュージーランド 4
作家名(日) | ジェマイマ・ワイマン |
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作家名(英) | Jemima WYMAN |
制作年 | 2011 |
素材・技法 | アクリル / カンヴァス |
サイズ | H213 × W168cm |
著作権表示 | © Jemima WYMAN courtesy: Milani Gallery |
収蔵年 | 2013(作品購入年月日:2013/03/25) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1977年シドニー(オーストラリア)生まれ、ブリスベン(オーストラリア)、ロサンゼルス(米国)在住。 1997年クイーンズランド工科大学視覚芸術学科を卒業後、2007年にカリフォルニア芸術大学修士修了。人間の内面を表す/隠す衣服の役割に注目した映像、絵画、写真コラージュを発表。現実とフィクションを織り交ぜ、規則や慣習に従うという社会適応の意味や、個と集団の関係について考察している。2005年にはアーティストのアナ・メイヤーと一緒にパフォーマンス・ユニットCamLabを結成。ユーモアを交えた表現で批評的な視線を社会に向けている。 メキシコ・チアパス州を中心に活動するゲリラ組織「サパティスタ」に着想を得た「Combat Drag」(戦闘のための変装)のシリーズは、メンバーが被るマスクについて考察しており、主体が内から外にどのように自己表明し、また内が外からどのように理解されるかという両義性をテーマにしている。ヴィデオ作品《戦闘のための変装》は、即興的なアクションによってレジスタンスとして闘う彼らの主体性を強調し、相違と同一を見分けることがコミュニティの存続に深く関わっていることを主張するものである。また、図と地が混合するパターン模様の衣服によって発見されないようにするカモフラージュの手法に着目し、個の独自性は社会的身体と環境の中に埋没してしまうことを、絵画作品《カモフラージュ:ニュージーランド 4》で追求している。鮮やかな色彩使用や、風景と人との密接な関係を探る手法は、見る者に冷静な判断の時間を与えず、現実と直接対峙するよう半ば強引に仕向けている。 |