photo: SAIKI Taku
Soul
作家名(日) | 楢原寛子 |
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作家名(英) | NARAHARA Hiroko |
制作年 | 2000 |
素材・技法 | ガラス |
サイズ | H14.5 × W88 × D6cm |
著作権表示 | © NARAHARA Hiroko |
収蔵年 | 2002(作品購入年月日:2002/02/28) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1979年広島県(日本)生まれ、同地在住。 倉敷芸術科学大学芸術学部工芸科に入学後、ガラスの制作を始める。大学2年時に、型に入れたガラスの塊と粉末を加熱により融合させ、透明部分と半透明部分を混在させる技法を考案する。これが後の制作に決定的な影響を与え、大学4年時に制作した《Soul》は2001年世界工芸コンペティション・金沢にて最優秀賞を受賞。ガラスとコンクリートを組み合わせた作品も手掛けている。 《Soul》を構成する小さな立方体群は、柔らかい曲線を描きながら横に連なっている。各立方体の中心部は透明で、その周りを白い不透明なガラスが取り囲む。同じ種類ではあるが、塊と粉末という異なった形状のガラスが加熱によって混ざり合い、対流を起こした痕跡がそのまま作品内部に残された。その結果、物質の運動そのものの緊張感、生命の気配といったものが露わにされた。作家は本作について、個人の宗教的体験からイメージした主観的な感覚を表そうとしたと後に語った。言葉に置き換え難いそのような感覚を作品に託しつつも、表現としては緩やかに開かれたものとして、様々な解釈や感覚を内包する。 |