© Philippe Parreno / Air de Paris vues d’installation Exposition “No Ghost Just A Shell / Anywhere Out Of The World”, Air de Paris, Paris, Juin 2000
この世のどこかで
作家名(日) | フィリップ・パレーノ |
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作家名(英) | Philippe PARRENO |
制作年 | 2000 |
素材・技法 | 3Dアニメーション映像(DVD-Rへ変換)、5.1 サラウンド・サウンド・システム |
サイズ | 4分 |
著作権表示 | © Philippe Parreno / Air de Paris |
収蔵年 | 2003(作品購入年月日:2003/03/31) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1964年オラン(アルジェリア)生まれ、パリ(フランス)在住。 漫画の吹き出しの形を風船で作って浮かべたり、サッカーの1試合を元フランス代表のサッカー選手ジネディーヌ・ジダンのプレーを追うことのみで再現した映画をアーティストのダグラス・ゴードンと共同制作したり、彫刻、ドローイング、映像、パフォーマンス等多様な表現を用いながら、現実とフィクションの境界を混在させ、現実、記憶、時間の本質を問う。展覧会のフォーマットを、物理的な作品展示を超え、物語を生み出し、体験に変容させる表現メディアと捉える。さらに、多くのコラボレーションを手掛け、対話や協働から導き出される新たな経験を出現させようとする。 パレーノはアーティスト、ピエール・ユイグとともに、日本のアニメキャラクター制作会社の販売カタログからキャラクターを選び、版権を4,600円で買い取り、「アンリー」と名付け3Dアニメーションとして甦らせた。本作品は、「アンリー」が名前と商品番号しかない製品であり、歴史も性質もないと自己紹介をする物語である。この後、パレーノとユイグは他のアーティストの手によって別の作品に登場させることにより「アンリー」を解放した。これら一連のプロジェクトは「No Ghost Just a Shell( 幽霊ではない、ただの殻(ルビ:シェル))」と名付けられた。本作品の最後でも「アンリー」が述べるこのフレーズは、押井守監督のアニメーション映画『GHOST IN THE SHELL』に由来する。記号としてのみ存在する「アンリー」は第三者のアーティストにより物語が込められることにより蘇る。後にパレーノとユイグはアンリーの権利全てを彼らが設立した団体「アンリー」に譲渡することにより、その権利をキャラクター自身が保有し、完全な自由を持たせ自立させると同時にどこにも登場されないものとした。 |