© SHIGA Lieko
肉は肉、魚は魚、シリーズ「螺旋海岸」より
作家名(日) | 志賀理江子 |
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作家名(英) | SHIGA Lieko |
制作年 | 2010 |
素材・技法 | 発色現像方式印画 |
サイズ | H180 × W120 cm |
著作権表示 | © SHIGA Lieko |
収蔵年 | 2014(作品購入年月日:2014/03/06) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1980年愛知県(日本)生まれ、宮城県在住。 ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート卒業。国内外でのフィールドワークから導き出された「地図」をもとにした写真集『CANARY』(2007年)、ロンドン在住期に公営団地の住民にカメラを向け、そのプリントをさらに撮影した作品で構成された『Lilly』(2007年)で、2008年に第33回木村伊兵衛写真賞を受賞した。同年より宮城県に居を構え、土地と関わる身体の痕跡を写真というメディアによって表現し続けている。 志賀の最新作で最大のプロジェクト《螺旋海岸》より、当館のために作家自身が選定した10点から成る連作である。志賀はこれまで各地に滞在し、フィールドワークをもとに写真を撮るというスタイルで制作を行ってきた。本作は、2008年に宮城県に移り住んだ作家が地元住民との信頼関係を築きながら制作を行い、2011年の東日本大震災の被災を経て完成した。「写真とは何か」という問いを常に自身の身体的直感と他者との関係性の中で探ろうとする志賀は、見慣れたはずの景色や、人々の営み、自然の姿に底知れぬ力や感情、新たな意味を見出す。本作はそうした志賀の表現がひとつの頂点として結実したものといえる。 |