photo: WATANABE Osamu
支配の様式
作家名(日) | 中村康平 |
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作家名(英) | NAKAMURA Kohei |
制作年 | 2012 |
素材・技法 | 磁土、木製額 |
サイズ | H206 × W298 × D9.5cm |
著作権表示 | © NAKAMURA Kohei |
収蔵年 | 2013(作品購入年月日:2013/03/25) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1948年石川県金沢市(日本)生まれ、同地在住。 陶表現の現代美術的展開を1990年代から行ってきた中村康平だが、2000年頃には大型のインスタレーションへと表現方法を拡大し、2004年に《イデアの玉座》を制作した。その後、茶道に目覚め、茶碗や茶器の制作を通じて、コンセプチュアルに茶道を探求。当館の「工芸未来派」展(2012年)では、久しぶりに大型の陶作品を制作し、《イデアの玉座》とともにインスタレーションを展開した。その後、再度、茶碗の制作に取り掛かり、復古的とも批評的とも取れる両義的な姿勢による「写し」を行っている。 型物の技法を駆使して磁器製のオブジェを作ってきた中村だが、その技法による壁面レリーフ装飾作品を制作した。突起部を持つ同一文様が繰り返され、無限に広がっていくパターンレリーフ作品で、きわめてミニマルな作風である。これまでの中村の作品の中で最も禁欲的で、大型の作品である。1990年代の床置きタイプの立体から、1999年に《RESURRECTION(物語るために)》で壁面を使ったインスタレーションを展開。この《支配の様式》はその続編であり、展開版と考えられるが、執拗に繰り返されるパターンは、美しさを通り越して怖さを覚える。 |