photo: SAIKI Taku

大聖堂

作家名(日)中村信喬
作家名(英)NAKAMURA Shinkyo
制作年2012
素材・技法
サイズH65 × W28 × D20cm
著作権表示© NAKAMURA Shinkyo
収蔵年2013(作品購入年月日:2013/03/25)
受入方法購入
解説1957年福岡県(日本)生まれ、同地在住。

二代目人形師中村衍涯(ルビ:えんがい)福岡県無形文化財の長男として生まれ、京都にて人形制作の修行後、1980年に博多人形師の家業を継ぐ。人形作家・林駒夫(重要無形文化財保持者)に師事。1989年に伝統工芸会正会員となる。伝統工芸展を主な発表の場所とする中村信喬であるが、作風は日本彫刻と西洋彫刻の長所を掛け合わせたハイブリッドなもので、現代的である。近年では大型の屋外彫刻やインスタレーションを制作する。

「天正遣欧少年使節」を題材にして、一体ごとに、海、太陽、月といった象徴的な意味を込めて制作されているシリーズ作品である。天正遣欧少年使節は、1582年(天正10年)に九州のキリシタン大名、大友宗麟、大村純忠、有馬晴信の名代としてローマに派遣された4名の少年を中心とした使節団で、ヨーロッパで日本の存在が知られるきっかけとなった。その物語をロマンチックな雰囲気で表現する美しい作品群である。服装や髪型など、当時の雰囲気を伝えながらも想像を加えており、一体ごとに顔の表情やポーズができている。海を渡り、異国の文明との出会いを描いた叙事詩的な作品である。

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