photo: SAIKI Taku

無題

作家名(日)見附正康
作家名(英)MITSUKE Masayasu
制作年2012
素材・技法磁土、赤絵、九谷焼
サイズH11.3 × φ47.3㎝
著作権表示© MITSUKE Masayasu
収蔵年2012
受入方法購入
解説1975年石川県(日本)生まれ、同地在住。

1997年石川県立九谷焼技術研修所卒業。卒業後2007年まで福島武山に師事。2007年、自宅にて工房を構え独立する。九谷焼の赤絵の技法で、幾何学的、抽象的な図柄を細かく精密に手描きする。伝統九谷焼工芸展に出展し、注文による制作を行うなど伝統工芸の世界で活動すると同時に、現代美術のギャラリーでも作品を発表し、デザイナーとのコラボレーションも行っている。

九谷焼の伝統的な赤絵細描の技法を用い、赤と金色で幾何学的、抽象的な図柄を細密に描いている。伝統的な九谷の赤絵は、龍や鳳凰、竹林の七賢人など中国唐代の南画に描かれてきた画題が多い。中心となるこれらのモチーフの周囲に、幾何学的な模様が描かれてきた。見附の師である福島武山は、この模様だけを用い立体的に表現することを試みたが、見附は立体感の追究のみでなく、様々な組み合わせを試みている。磁胎は見附の指定で他の職人により制作されたものである。一見コンピュータで作成したもののように見える精密さの中にある手の揺らぎが作品の魅力である。

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