予知夢XXXII
作家名(日) | 青木克世 |
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作家名(英) | AOKI Katsuyo |
制作年 | 2012 |
素材・技法 | 磁土 |
サイズ | H22.1 × W17 × D20cm |
著作権表示 | © AOKI Katsuyo |
収蔵年 | 2013(作品購入年月日:2013/03/25) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1972年東京都(日本)生まれ、同地在住。 青木克世の作品はセラミックによる表現である。白磁やその上に青い顔料である呉須で絵付けをする。立体やレリーフ状の平面作品を作り、時には、それらを複数組み合わせて空間的なインスタレーションを作る。物語性が強く、過剰な装飾による表現が特徴で、装飾そのものがテーマともいえるほどに、それが全面化している。まるで植物が伸びるような有機的なリズムを持つ装飾が終わりなく幾重にも繰り返されて表面を覆い尽くす。それはどこまでも続き、あらゆるものへと広がる。伸縮する装飾、運動する装飾。それが青木の一大特徴である。 本作は、「予知夢」シリーズとして2005年頃より制作されているもののひとつである。髑髏(ルビ:どくろ)をもとにした装飾的な立体作品である。ヴァリエーションは様々で、比較的髑髏の原型を留めたものから、原型が想像できないほどに変形したものまであり、それらのヴァリエーションは装飾の変化から生み出される。無限に近い。髑髏は死の象徴である。死がまるで生き物のように動き回り広がっていく。死の装飾は細部の至るところまで入り込んでおり、植物的に増殖するように、装飾的なエネルギーが全体を覆っている。白磁の白一色による作品である。 |