photo: SAIKI Taku
変わりやすさ/2000
作家名(日) | ヤン・フィシャル |
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作家名(英) | Jan FIŠAR |
制作年 | 2000-2001 |
素材・技法 | クリスタルガラス |
サイズ | H43 × W48 × D38cm |
著作権表示 | © Jan FIŠAR |
収蔵年 | 2002(作品購入年月日:2002/02/28) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1933年ホジョヴィツェ(チェコ)生まれ、2010年逝去。 大学卒業後しばらくは石と木による彫刻を制作するが、1966年、翌年のモントリオール万国博覧会のために、モニュメンタルなガラス作品を制作するチームに彫刻家として協力を求められたことがきっかけでガラスに転向する。その後ジュレズニー・ブロド・グラスワークスにガラス・アーティストとして1971年まで勤務。以後、ガラス作家として活動を始め、ヨーロッパを中心に展覧会を行ってきた。彫刻的な空間の認識と造形を重視しつつも、素材との対話から生み出される唯一無二の表現を実現させている。 ガラスの塊が流れ出し、姿が刻々と変容していく様が造形化されたかのような本作品は、フィシャルが追求するスランピングという技法をもとに作られた。筒型に宙吹きしたガラスを切断し、再加熱しながら型に合わせてガラスを沈めて成形する技法である。作家は本作品に関連して、「バイオ技術と遺伝子工学のすさまじい発展は、我々に危機的な状況をもたらすと思う」とコメントを寄せた。作家の自然科学に対する関心のみならず、それらと人間との関わりが生み出す漠然とした不安感を作品の中に託した。 |