photo: KIOKU Keizo
回転するピラミッドII
作家名(日) | イェッペ・ハイン |
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作家名(英) | Jeppe HEIN |
制作年 | 2007 |
素材・技法 | 鏡、動力装置 |
サイズ | H200 × W200 × D110cm |
著作権表示 | © Jeppe HEIN courtesy: Johann König, Berlin, 303 Gallery, New York, and SCAI The Bathhouse, Tokyo |
収蔵年 | 2012(作品購入年月日:2012/03/16) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1974年コペンハーゲン(デンマーク)生まれ、ベルリン(ドイツ)在住。 コペンハーゲン王立芸術アカデミー卒業。円や四角形などの単純な幾何学的形態、白などの無彩色、鏡や透明な素材を多用し、一見1960年代のミニマリズムの作品にも見えるような立体作品を制作する。だが、その作品には観客の動きに反応して動き出す機構が組み込まれていたりするなど、いたずらっぽいユーモラスな作風である。茶目っ気たっぷりに観客の作品に対する緊張感を解除しながら、観客同士の間にコミュニケーションを生み出すことを意図した作品も多い。各地に、噴水や変型ベンチなど常設のパブリック・アートも手掛ける。 壁に取り付けられた全面鏡の四角錐がゆっくりと回転する作品。鏡の使用、四角錐という幾何学的な形態、回転という動きは、いずれもハインの作品に多く見られるもので、その特徴をよく示している。この作品は観客の動きに反応して動くというインタラクティブな仕掛けはないが、ゆっくりとした回転は、展示室の周囲の壁に反射した光を変化させ、鏡には天井、床、壁の断片が万華鏡のように映り、見る人の水平感覚を狂わせ不思議な身体感覚を引き起こす。また、作品の正面に立つと自分の姿が全く映らないことも不思議な感覚を抱かせる要因のひとつで、どのような映り方をするのか確かめるために自然と作品の周囲を回ってしまう観客も多い。なお、四角錐の一辺が1メートルの別バージョン《回転するピラミッド》も制作されている。 |