© carsten nicolai, courtesy: Galerie EIGEN+ART Leipzig/Berlin
ミルク(40hz)
作家名(日) | カールステン・ニコライ |
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作家名(英) | Carsten NICOLAI |
制作年 | 2000 |
素材・技法 | チバクローム・プリント / アルミニウム板 |
サイズ | H89 × W70.5cm |
著作権表示 | © carsten nicolai courtesy: Galerie EIGEN+ART Leipzig/Berlin |
収蔵年 | 2003(作品購入年月日:2003/03/31) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1965年カール・マルクス市(旧東ドイツ、現ドイツ)生まれ、ベルリン、ケムニッツ在住。 ヴィジュアル・アーティストとしての活動以外に、サウンド・アーティスト、レコード・レーベル「ラスター・ノトン(raster noton)」の主宰者として活躍。大学ではランドスケープ・デザインを学んだカールステン・ニコライは、事象を個別としてではなく、複合的な全体として捉え、絵画、彫刻、建築、サウンド、自然科学、哲学など様々な領域を融合させながら、新たな領域の創出を探求している。近年は空間を変容させることによって、鑑賞者が実際に視覚的・音響的な体験をする実験室のような作品を発表している。 マイク、テープ・レコーダー、磁気テープ、ポラロイド写真、ドローイングから成る《リアリスティック》は、消去機能をオフにしたテープ・レコーダーによって展示空間のあらゆる音が高感度マイクを通して録音されるインスタレーション作品。ループ状のテープは1回転分の長さしかなく、その場のノイズが延々と重ね書きされる。一定時間毎にテープは交換され、録音済みのテープは再生されることなく、壁に掲げられ、記憶の新たな形を示す。《テレフンケン》は、作家が制作したノイズやパルス音などから成る様々なデジタル音とともに、目線より高く設置された3台の黒いテレビモニターに様々な波形が映し出される作品。これはCDの音がモニターの映像入力へ接続されることによって生じる図像である。写真作品の連作《ミルク》は、音が空気の振動であるという科学的事実を視覚化した作品。音の周波数によって振動する牛乳(ミルク)の表面に表れる幾何学的なパターンは異なる。いずれの作品においても、ニコライは一貫して情報と人間の知覚の関係性について私たちに問いかける。 |