photo: ICHIKAWA Katsuhiro, courtesy: Spiral / Wacoal Art Center
コクーン
作家名(日) | ファブリス・イベール |
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作家名(英) | Fabrice HYBERT |
制作年 | 1999 |
素材・技法 | 素描、水彩 / ライスペーパー(カミヤツデの木の髄から作る薄い上質紙)、彩色した木 |
サイズ | H180 × W600 × D600cm |
著作権表示 | © Fabrice HYBERT |
収蔵年 | 2000(作品購入年月日:2000/04/01) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1961年ルソン(フランス)生まれ、パリ在住。 社会との関わりに強い関心を持ちながら、オブジェ、ドローイング、絵画、映像、パフォーマンスなど様々な形式を用いて活動する美術作家。平凡な日常行為に疑問を投げかけ、新たな視点を切り開く作品を制作。個人放送局の運営、「UR(無限責任)」という名の会社を設立してのマルチプル販売、他のアーティストの支援など、メディアや美術を流通させる制度の変革にも取り組む。哲学者や科学者などとのコラボレーションが多いことも特徴である。 1999年、東京青山にあるスパイラルで開催された展覧会「スパイラルTV」のために制作された作品。紙を張った障子状の衝立を円形に並べ、紙の部分にはイベールが水彩でドローイングを施している。ドローイングの内容は彼が世界を再構築するための空想上の様々なイメージや、キーワードなどである。この作品はテレビスタジオに見立てられ、4日間にわたり討論会や一般参加者を巻き込んだ様々な催しが開かれた。さらにそれが番組として収録され、スパイラル建物内外の様々なネットワーク網を通じて放映された。タイトル《コクーン》(繭)が示唆する通り、新しいコミュニケーションの姿が育まれる装置として作られた作品である。 |