© Luisa LAMBRI
無題(O資料館 g)
作家名(日) | ルイザ・ランブリ |
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作家名(英) | Luisa LAMBRI |
制作年 | 2000 |
素材・技法 | イルフォクローム・プリント |
サイズ | H110 × W155cm |
著作権表示 | © Luisa LAMBRI |
収蔵年 | 2003(作品購入年月日:2003/03/31) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1969年、コモ(イタリア)生まれ、ミラノ在住。 ジョゼッペ・テラーニ、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエそしてSANAAなどの手掛けた近代建築の内部を被写体にして、特にその細部(主に窓や扉などの開口部)に注視した写真や映像で知られる。白を基調とした静的かつ中性的な空間を切り取るミニマリズム/タイポロジー的作風ながら、その作品は建築写真というよりは私的な瞬間や体験を留めたポートレイトのようであり、一方でその建築の機能、特に風景を切り取る装置としての在り方を窺わせるものとなっている。 金沢21世紀美術館を手掛けたSANAA設計の小笠原資料館(長野県飯田市、1999年)を撮影した作品。同館は重要文化財指定の旧小笠原家書院の北側に隣接する、同家の資料を保存展示するための文化施設であり、緩やかにカーブする強化ガラスに覆われた建造物だ。6本の柱によって支えられる同建築の室内から書院とその周辺を望んだ本作は、特徴的なガラス面の白い縦縞のパターン越しに被写体を見やることによって、カーテン、空間の境界たるガラス壁面、そこに写り込む室内、そして視線の先の伝統建築とその環境の4つを巧みに混在させている。この構図によって作家は2つの建物の関係性を示唆すると同時に、建築内外の空間を積極的に関与させようとする、この建築家に特徴的な手法を的確に捉えている。 |