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茶箱プロジェクト: 素材による形状と比率に於ける選択と用途の検証

作家名(日)中村卓夫 C-unit 佐藤卓
作家名(英)NAKAMURA Takuo C-unitSATOH Taku
制作年2010
素材・技法錫、竹、陶、漆、木、ガラス
サイズ酒井忍 XL:H19.5 × W20.5 × D29.5cm L:H16 × W6.5 × D23.5cm M:H13 × W13 × D18.5cm S:H10.5 × W10 × D14.5cm XS:H8 × W8 × D11cm、本江和美 XL:H18 × W20 × D28cm L:H14 × W15 × D22cm M:H11 × W12 × D17cm S:H9 × W10 × D13cm XS:H7.5 × W8 × D10.5cm、大村修一 XL:H15 × φ17cm L:H12 × φ13.5cm M:H9.5 × φ10cm S:H7.5 × φ8cm XS:H5.5 × φ6cm、吉田安喜 XL:H12.5 × φ12.5cm L:H11 × φ10cm M:H8.5 × φ7.5cm S:H7.5 × φ6.5cm XS:H6 × φ5cm、中村卓夫  XL:H13 × W17 × D14cm L:H10 × W13 × D11cm M:H9 × W12 × D11cm S:H8 × W8 × D7cm XS:H7 × W7 × D5cm、竹村友里 XL:H9 × φ11cm L:H7 × φ9cm M:H6.5 × φ8.5cm S:H4 × φ6cm XS:H3 × φ4cm、青木有理子 XL:H0.3 × φ18cm L:H0.3 × φ16cm M:H0.3 × φ12cm S:H0.3 × φ10cm XS:H0.3 × φ8cm
著作権表示© AOKI Yuriko
© MOTOE Kazumi
© NAKAMURA Takuo
© successor of OOMURA Shuichi
© SAKAI Shinobu
© TAKEMURA Yuri
© YOSHIDA Yasuki
© SATOH Taku
収蔵年2011
受入方法購入
解説青木有理子:1982年富山県(日本)生まれ、同地在住。
本江和美:1967年石川県(日本)生まれ、同地在住。
中村卓夫:1945年石川県金沢市(日本)生まれ、同地在住。
大村修一:1968年石川県金沢市生まれ、2012年同地にて逝去。
酒井忍:1965年石川県金沢市生まれ、同地在住。
竹村友里:1980年愛知県(日本)生まれ、石川県金沢市在住。
吉田安喜:1968年兵庫県(日本)生まれ、石川県金沢市在住。
佐藤卓:1955年東京都(日本)生まれ、同地在住。

「中村卓夫 C-unit」は、2010年、本「茶箱プロジェクト」のために集まった金沢周辺の工芸作家のグループ。金工の青木有理子、籠の本江和美、陶の中村卓夫、漆芸の大村修一、木工の酒井忍、陶の竹村友里、ガラスの吉田安喜の7人によって構成される。佐藤卓は、東京を拠点とするグラフィック・デザイナー。ガムや牛乳などの商品デザインをはじめ、NHK・Eテレ「デザインあ」の総合指導など多岐にわたって活動。金沢21世紀美術館のロゴマーク・デザインを担当。「中村卓夫C-unit」と佐藤卓は、「茶箱プロジェクト」のために初めて恊働した。

第1回金沢・世界工芸トリエンナーレ(2010年)に際して、新たにプロジェクトとして制作した作品。中村卓夫をはじめとする7人の金沢周辺の作家は、普段は、金属や竹、木、ガラス、陶など、それぞれ異なる素材を用いて制作している。そこにデザイナー佐藤卓が加わり、茶箱をテーマに制作したものである。デザイナーと工芸作家のコラボレーションはしばしば行われているが、その多くの事例とは異なり、佐藤卓は、形状を決めるのではなく、サイズの縮小、拡大の比率のみを5段階で指定した。形状は素材や技法と密接に結びついており、その関係を壊すべきではないと考えたためである。サイズの変化という単純な操作ではあるが、それにより、道具から機能を切り離すことを狙っている。いったん機能から切り離された道具は、使われる際に亭主によって都度見立てられ、組み合わされて、茶道具としての新たな役割を担う。

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