photo: SAIKI Taku
髑髏 お菓子壺 花詰
作家名(日) | 上出長右衛門窯+丸若屋 |
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作家名(英) | Kamide Choemon-gama + Maruwakaya |
制作年 | 2009 |
素材・技法 | 磁器 |
サイズ | H16 × W14 × D21cm |
著作権表示 | © Kamide Choemon Gama © Maruwakaya |
収蔵年 | 2011(作品購入年月日:2011/03/15) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 上出長右衛門窯は1879年創業の九谷焼の窯元であり、生地から絵付け、焼き上げまでを社内で行う。当代の長右衛門は五代目。丸若屋は丸若裕俊が2010年、東京に設立した会社で、日仏を拠点に、伝統工芸から最先端工業に至る優れた技術を現代的に活かした商品のプロデュースなどを行う。上出長右衛門窯の六代目に当たる上出惠悟が商品企画に関わって、両者が2007年にプーマの自転車のサドルを制作して以来、スペイン人デザイナーのハイメ・アジョンと食器を制作するなど、継続的に協働している。 菓子壺に見立てた髑髏(ルビ:どくろ)の形の素地に、九谷焼の伝統的な「花詰」の模様が絵付け職人の手作業によって描かれている。花詰は、磁器全体を花で覆う、華やかな九谷を代表するモチーフのひとつである。呉須で線描きした上に厚く盛り上がるように絵具を付ける九谷焼の技法で作られている。髑髏の形に描いているのは、日本人の死生観に底抜けに明るい一面が見られるという丸若屋の解釈に基づくもので、何代にもわたって継承してきた加賀の伝統工芸をいかに現代化するかという試みのひとつである。花詰のモチーフ以外にも、染付や、金を盛った「本金盛梅文」などいくつかのヴァリエーションがある。 |