photo: KIOKU Keizo
風、水、太陽の社
作家名(日) | 三分一博志 |
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作家名(英) | SAMBUICHI Hiroshi |
制作年 | 2017 |
素材・技法 | DVD:CADデータ ドローイング:インク、鉛筆 / 紙 |
サイズ | ドローイング(5点組): H12.5 × W17cm, H10 × W21cm, H8 × W22cm, H11.5 × W18.5cm, H8 × W22cm |
著作権表示 | © Sambuichi Architects |
収蔵年 | 2018(作品購入年月日:2018/03/19) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1968年山口県(日本)生まれ。 広島で育った三分一博志は、東京理科大学理工学部建築学科卒業後、小川晋一アトリエを経て、広島に三分一博志建築設計事務所設立。地元である瀬戸内を活動の中心とし、建築は地球の一部であると提唱している。建築は空気や水や太陽などの動く素材でできていることをその制作態度によって示しており、三分一にとって建築を考えるということは、地球のディテールを考えるということである。 《風、水、太陽の社》は、金沢21世紀美術館の建物のほぼ中央に位置する光庭に建てられた、社(ルビ:やしろ)のような木製の構造物とその周辺環境を一体化したインスタレーション作品である。その手描きのドローイングは、妹島和世+西沢立衛/ SANAA設計の美術館建築との共生を探る思考の過程を示し、また、設計データは場の特性を顕現化したサイトスペシフィックな作品の設計図である。実際の展示では、光庭に浅く水を張り、風が水面を揺らすと映り込んだ光景に動きが生まれる水庭とした。光庭を囲むように配された屋内の回廊は、目的地である社までの道程を時間をかけて体験できるように設えられた。社は煙突状の屋根が特徴的で、太陽の動きによって空気の流れが変化する様態を肌で感じるとともに、頭上に取り付けられた紙縒(ルビ:こよ)りの動きで見ることができる。美術館の空間に自然環境を接続させ、社が時間の経過によって自然な光景になるのを目指したものであり、場の特性を生かした作品である。 |