photo: SAIKI Taku
F021199
作家名(日) | 家住利男 |
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作家名(英) | IEZUMI Toshio |
制作年 | 1999 |
素材・技法 | ガラス |
サイズ | H14.5 × W34 × D29cm |
著作権表示 | © IEZUMI Toshio |
収蔵年 | 2001(作品購入年月日:2001/03/30) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1954年栃木県(日本)生まれ、神奈川県在住。 1985年東京ガラス工芸研究所を卒業。この頃より高層ビルの窓などに使用する熱線反射ガラスを用いて制作を行う。1992年頃からは、板ガラスを何枚も重ねて接着した直方体をグラインダーで削り、研磨を繰り返すことで、微妙な凹凸がなまめかしいつやを放つ有機的なフォルムの作品や、流線型の作品などを制作する。見る角度によって色の深みや反射が異なって見える板ガラスの性質を取り込みながら、自らの身体との格闘によって複雑なフォルムを生み出す。家住の作品は、その存在自体が問いに満ちている。 厚さ1.5センチメートルの板ガラス10枚を紫外線硬化樹脂によって重ねて接着したものをハンドグラインダーで削り出し、研磨を重ねて作られた。見る角度によって、板ガラスの積層が断層として見えたり、見る者自身の姿が映り込んだり、またそれがふと消えたりと、変幻自在な様相を呈している。水のような柔らかさを感じさせる一方で、金属のような硬質さもあり、我々の視覚のみならず触覚をも宙に浮かせる。作家は制作の過程で、ガラスが突然豆腐のように柔らかく感じられたり、目の前から姿を消してしまうような感覚を覚えたりすることがあるという。制作の段階から、ガラスという実体にまつわる視覚と触覚の不思議な相対関係の中で生まれた作品である。タイトルの「F」は、「Form」を表し、数字は制作年と制作番号に対応する。 |