© Peter NEWMAN
フリー・アット・ラスト
| 作家名（日） | ピーター・ニューマン |
|---|---|
| 作家名（英） | Peter NEWMAN |
| 制作年 | 1997 |
| 素材・技法 | ヴィデオ |
| サイズ | 7分 |
| 著作権表示 | © Peter NEWMAN |
| 収蔵年 | 2000（作品購入年月日：2000/09/27） |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 1969年ロンドン（英国）生まれ、同地在住。 飛行機の噴煙の軌跡を延々と横長の画面に焼き付けた写真、伝説的な大波に挑み命を落としたサーファーの記録映像を加工したインスタレーションをはじめ、彫刻、映像、写真、絵画など様々なメディアを用いて制作を行う。光、水、空といった自然現象や飛行機、ロケット等の近代文明、それらに対し人間が抱く心理を題材に取り入れながら、世界における人間の存在を身体的に捉えつつ、時空を超越した、未知なる領域を探求している。 スカイ・ダイビングをする人物を映した7分間の映像作品。空中に身を投じ、重力に身を委ね、急降下という極限の状態の最中、ダイバーはヨガのポーズをとる。自身の外の世界を身体感覚で直に受ける興奮状態と自身の内面へと向かう精神的な行為であるヨガという瞑想の動作は、アプローチは異なるが、ともに、世界における人間の存在を捉えようとする姿勢といえる。また、撮影者も落下しながらヴィデオを回しているため、上下左右の感覚が錯綜して、空中浮遊をしている人物の映像のようにも見える。激しい場面展開にもかかわらず音のない映像は、目の前の出来事の即物的な側面を希薄にし、上下左右といった既成概念の存在しない無の世界へと見る者を導く。「フリー・アット・ラスト」（ついに自由になる）という作品タイトルは、ダイバーが未知の世界へと飛び立つように青空へ消える作品の最後に、特に象徴的に示唆される。 |