© HACHIYA Kazuhiko

OpenSky テストフライト 07

作家名(日)八谷和彦
作家名(英)HACHIYA Kazuhiko
制作年2006
素材・技法トランス写真製版、ライトボックス (アクリル、木、蛍光ランプ)
サイズH50 × W61 × D14cm
著作権表示© HACHIYA Kazuhiko
収蔵年2008
受入方法寄贈
解説1966年佐賀県(日本)生まれ、東京都在住。

カメラとトランスミッターを使って自分が見聞きしているものを誰かと互いに交換するという《視聴覚交換マシン》(1993年)や、ジェットエンジン付きのスケートボード《エアボード》(1999年)などを代表作とするメディア・アーティスト。ピンクのクマがメールを運ぶ《ポストペット》の開発者でもあり、デザインとアートと技術の融合を果たしてきている。今は叶わぬことを希求する姿勢は、夢や希望といったポジティブなものであり未来を感じさせる。

遠心分離機を意味する《セントリフュージ》は、リング中央の風車を吹くと、モニターに映し出される自分の姿が風車の回転速度に合わせてぐるぐる回るという作品で、吹く行為を身体、映し出された映像を心とみなし、回転することで身体と心を分離させる装置である。本来は2人用としてお互いに向き合って吹くことを想定して制作された。2003年から開始した《OpenSky》プロジェクトは「個人的に飛行装置を作るプロジェクト」で、宮崎駿・作『風の谷のナウシカ』に登場する「メーヴェ」と呼ばれる架空の飛行機のデザインを参考にした、ひとり乗りの実機に乗って飛ぶというものである。航空エンジニアである四戸哲とともに開発した機体《M-02》は、カモメの翼のように優雅で伸びやかな直線から成る。ゴム牽引による試験飛行を経て、2014年現在、エンジンを搭載しての最終段階にまで到達している。見えない空の境界を越えて万人に空を解放するという願いが、プロジェクト名である《OpenSky》(ひらけ!そら)に込められている。

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