
© HACHIYA Kazuhiko
OpenSky テストフライト 06
作家名(日) | 八谷和彦 |
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作家名(英) | HACHIYA Kazuhiko |
制作年 | 2006 |
素材・技法 | トランス写真製版、ライトボックス (アクリル、木、蛍光ランプ) |
サイズ | H61 × W50 × D14cm |
著作権表示 | © HACHIYA Kazuhiko |
収蔵年 | 2008(寄附採納年月日:2008/09/19) |
受入方法 | 寄贈 |
解説 | 1966年佐賀県(日本)生まれ。 カメラとトランスミッターを使って自分が見聞きしているものを誰かと互いに交換するという《視聴覚交換マシン》(1993年)や、ジェットエンジン付きのスケートボード《エアボード》(1999年)などを代表作とするメディア・アーティスト。ピンクのクマがメールを運ぶ《ポストペット》の開発者でもあり、デザインとアートと技術の融合を果たしてきている。今は叶わぬことを希求する姿勢は、夢や希望といったポジティブなものであり未来を感じさせる。 遠心分離機を意味する《セントリフュージ》は、リング中央の風車を吹くと、モニターに映し出される自分の姿が風車の回転速度に合わせてぐるぐる回るという作品で、吹く行為を身体、映し出された映像を心とみなし、回転することで身体と心を分離させる装置である。本来は2人用としてお互いに向き合って吹 くことを想定して制作された。2003年から開始した《OpenSky》プロジェクトは「個人的に飛行装置を作 るプロジェクト」で、宮崎駿・作『風の谷のナウシカ』 に登場する「メーヴェ」と呼ばれる架空の飛行機のデザインを参考にした、ひとり乗りの実機に乗って飛ぶというものである。航空エンジニアである四戸哲と共に開発した機体《M-02》および《M-02J》(作家蔵)は、 カモメのように優雅で伸びやかな翼を持つ。《M-02》 でのゴム索曳航による低高度試験飛行を経て、2016 年にはジェットエンジンを搭載して高度約100メート ルでの飛行に成功。また2019年には米国ウィスコンシン州で開催されたエアショーでの飛行も実現した。 見えない空の境界を越えて万人に空を解放するという願いが、プロジェクト名である《OpenSky》に込められている。 |