『カラー・アクティヴィティ・ハウス』の画像

photo: NAKAMICHI Atsushi / Nacása & Partners

カラー・アクティヴィティ・ハウス

作家名(日)オラファー・エリアソン
作家名(英)Olafur ELIASSON
制作年2010
素材・技法ガラス、ステンレス・スチール、PVBフィルム
サイズH300 × φ1000cm
著作権表示© 2010 Olafur ELIASSON
収蔵年2010
受入方法購入
解説1967年コペンハーゲン(デンマーク)生まれ。

光、水、色、鏡などを使い、人間が目に見える現象を どのように認識するか、人間の活動がどのように環境に影響を与えるかということを探究する。多くの作品 は、光学的、工学的な技術と美学によって新しい知覚 体験を生み出し、人々の共感の場を創出する。

《カラー・アクティヴィティ・ハウス》は3色のガラ スが少しずつ交差して円形を成す彫刻作品。ガラスで囲まれた空間を行き来する身体の行為が、見ることと直接連動する。夜間には光を放ち、灯台のように見え る。《La situazione antispettiva(反視的状況)》は、幾何学的形体の集積が有機的形体に近づく過程を表し、 内部は鏡面仕上げで、多面に映り込む像が万華鏡のように散りばめられる。《水の彩るあなたの水平線》は、 水を張った円形の器の中央にHMIランプとプリズムが置かれ、踏み板と直結するハンマーが器の底を叩くと波紋が広がるというインタラクティブの仕掛けを持つ。プリズムを通した光が水の揺れによって、暗い展示室の壁に虹の帯を作り出す。《太陽の中心への探 査》は、偏光フィルムを装着したガラスの多面体と太 陽光発電ユニットで構成されている。中心部の光源が太陽のように自転すると、フィルムに分散した虹色の光が空間全体に複雑な幾何学的模様を映し出す。作品の光源および回転システムは太陽光発電システムを採用している。《クリティカルゾーンの記憶(ドイツ -ポーランド-ロシア-中国-日本)》は、2020 年に東京で開催された個展の準備中に制作された。エリア ソンは輸送作業で排出される二酸化炭素の量に配慮 し、作品を飛行機ではなく鉄道と船で輸送した。その 際にクレートに取り付けられた装置が作品移動中の振動を拾い、「地球との協働によって描かれた」ドローイングとして制作された。地球環境の急激かつ不可逆的な変化に直面している我々に対し、伝統的な進歩史観への再考を促し、持続可能な社会的発展への新たな視点を誘発する。

PageTop