photo: SAIKI Taku
Untitled:金沢21世紀美術館のためのプロジェクト
作家名(日) | 桑山忠明 |
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作家名(英) | KUWAYAMA Tadaaki |
制作年 | 2011 |
素材・技法 | アノダイズド・アルミニウム |
サイズ | サイズ可変(H23.5 × φ31.5cm、16点) |
著作権表示 | © KUWAYAMA Tadaaki |
収蔵年 | 2011(作品購入年月日:2011/03/15) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1932年愛知県(日本)生まれ、2023年ニューヨーク(米国)にて逝去。 東京藝術大学で日本画を学んだ後、1958年に渡米。日本画の素材、技法を軸に、画面から意味や感情を極限まで排した絵画で、独自の表現を確立した。1970年代、ニュートラルな色と無機質な素材を用いた作品は物質性を帯び、1990年代になると、人工的なパネルが複数並ぶ空間表現へと展開する。以降、桑山忠明の作品は、建築空間を意識したプロジェクト型へと移行し、国内外の美術館を中心に大規模なインスタレーションを実現している。当館における個展「Untitled:Tadaaki Kuwayama」(2011年)では、「金沢21世紀美術館のためのプロジェクト」と題した4点のインスタレーション作品を発表した。 高さ9メートル、幅11メートル、奥行22.5メートルのホワイトキューブの床に、オレンジとイエローに染められたアルミニウム製のオブジェが16点、交互に一直線に並ぶ。白い壁面とコンクリートの床が、オブジェから放たれる光と色を反射・吸収し、緊張感のある静謐な空間を作り出す。2011年、当館での個展の際、「展示室11」のために作られた本作についての「この壁の美しさを活かしたかった」という言葉が示すように、桑山は建築空間を素材とし、人工物を差し込むことで自身の作品空間を創出するのである。当館では、作品の構成要素となる16点の立体とともに、他の展示室に対応する5種類の展示プランを併せて収蔵している。プロポーションが異なる複数の独立した展示室を持つ当館の建築ならではのコレクションの形である。 |