photo: NAKAMICHI Atsushi / Nacása & Partners

市民ギャラリー 2004.10.09-2005.03.21

作家名(日)マイケル・リン
作家名(英)Michael LIN
制作年2004
素材・技法アクリル塗料/合板、椅子 椅子:マイケル・リンと妹島和世+西沢立衛/SANAAのコラボレーション
サイズ壁面:H396×W2700cm 椅子:各H87×W46×D76cm(15脚)
著作権表示© Michael LIN
収蔵年2007
受入方法購入
解説1964年東京都(日本)生まれ、台北(台湾)在住。

台湾、アメリカで育ち、大学卒業後はパリに滞在する等、異なる文化圏での生活経験から培われたマイケル・リンの表現は、伝統、様式、文化という枠を超え、人々の感覚に親密に働きかける。1999年頃から、台湾ではベッドカバーなどの日常品に用いられる伝統的なテキスタイルをモチーフにした花柄を壁や床に描くスタイルを確立。作品はカフェ、オフィス、パブリック・スペースなど人が行き交う空間、家具、クッションなど実用品に展開する。また、日常生活に身近な物や自身の身の回りの環境や人との関係性、展覧会という場を考慮した作品を制作している。

リンは本作品制作に際し、金沢に滞在、加賀友禅作家の工房を訪ね、制作プロセスを見学し、特に古典図案に関心を抱き調査した。そして構想された花模様は、明るい光の差し込む美術館の休憩コーナーの壁一面と、壁の前に置かれたSANAAとのコラボレーションであるロッキングチェアの表面を埋め尽くす。タイトルは、使用された壁面のギャラリーの名前と本作品制作の契機となった展覧会の会期に由来する。ここには、リンにとって、場の意味や特性、そこで行われる活動、展覧会という時間軸は重要な要素であり、オブジェの陳列にとどまらず、作家・場・人々との交流関係を生む出来事としての美術の在り方を提示しようとする姿勢が示される。色、形が織りなすイメージの平面は、美術館の白いニュートラルな空間に侵食するかのように、壁、椅子というフレームを超えて軽やかに拡張し、人々の空間体験に変容をもたらすと同時に空間に潜在する可能性を引き出そうとする。

PageTop