photo: SAIKI Taku
色盲検査表 No.10
作家名(日) | 清水晃 |
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作家名(英) | SHIMIZU Akira |
制作年 | 1963 |
素材・技法 | 油彩、コラージュ / カンヴァス |
サイズ | H167.2 × W134.3cm |
著作権表示 | © SHIMIZU Akira |
収蔵年 | 2000(作品購入年月日:2000/09/27) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1936年富山県(日本)生まれ、埼玉県在住。 1958年に金沢美術工芸大学洋画科を卒業後、オブジェの制作や、ハプニングなど、同世代の前衛作家と交友を持ちながら、当時の芸術の概念を超える作品を発表。その後、土方巽との関わりにより、舞踏公演の舞台装置、ポスター、衣装も手掛ける。1970年代以降の写真の切り貼りによる幻想的な作品は、故郷の日本海側の風景を反映している。前衛的な手法と、土着的な要素を組み合わせながら、幅広い領域で活動を展開してきた作家である。 赤緑色盲症を発見するための検査表をヒントに制作された作品。白いカンヴァスに赤もしくは青緑を基調とした大小の円が配置され、全体としてカンヴァスの短辺に内接する正円を構成している。一見、無作為に並べられているようだが、遠目には青を基調としたアラビア数字の10が浮かび出るような配置となっている。近くで見ると円の中には、金髪女性のピンナップや1960年代初頭のアメリカの明るく豊かな都市生活のイメージが貼ってある。グラフィック・デザイン的な要素もあるが、グラビア・イメージの選択の仕方、あるいは色盲検査表の構成をベースに遠近により発生する錯視を組み合わせたところに、作者の皮肉とユーモア感覚が窺える。 |