
photo: KIOKU Keizo
バイサークル(シルヴィア、アレッサンドラ、エミコ、リツ)
作家名(日) | パトリック・トゥットフオコ |
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作家名(英) | Patrick TUTTOFUOCO |
制作年 | 2004 |
素材・技法 | ミクスト・メディア |
サイズ | シルヴィア: H142 × W245 × D94cm、アレッサンドラ: H200 × W205 × D100cm、エミコ: H98 × W240 × D100cm、リツ: H100 × W208 × D95cm |
著作権表示 | © Patrick TUTTOFUOCO 《バイサークル》のひとつである「エミコ」の側面に使用した花柄のパターンは、デザイナー、トード・ボーンチェの許可を得て引用したものである。 ※ The flower pattern on the side of Emiko has been used with the permission of its designer, Tord Boontje. |
収蔵年 | 2006(作品購入年月日:2006/03/31) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1974年ミラノ(イタリア)生まれ、ベルリン(ドイツ)在住。 ミラノ工科大学で建築を、ブレラ美術学院で美術を学ぶ。蛍光管やプラスチックを用いた彫刻や、音と光を連動させたインスタレーション、映像インスタレーション、体験型のマシーンなどを制作し、若い世代のイタリア人作家を代表する存在として評価が高い。テクノ・ミュージック、ゲーム、都市生活などに興味を持ち、それらに共通するスピード感や遊びの要素が作品にも表れている。また、アジアと南北アメリカを3 ヶ月かけて旅をし、各都市の観察や住民との交流を通じて積み上げた日記、写真、映像をもとにした作品を発表している。 三輪車の形をしたユニークな作品《バイサークル》のタイトルは、「自転車=バイシクル」と、当館の建物の丸い形状「サークル」を掛けた造語である。作家が自分の友人をイメージしてデザインした「ポートレイト」でもある本作品にはそれぞれ、シルヴィアやエミコといった名前が付けられた。モデルとなった人物のどのような部分をどう作家が引き出したのかと思いを馳せるのも楽しい。しかし何といってもこの作品の特徴は、来館者が実際に《バイサークル》に乗って館内を周遊することができる点である。個人の肖像という非常に固有性の高い性質のものが、不特定多数の観客らによって乗り込まれ、新たな運動体としての生命が与えられるのだ。三輪車とすれ違う他の来館者や、ガラスの向こうを歩く通行者には驚きの表情や笑顔が生まれ、様々な関係性の連鎖はさらに広がっていく。 |