photo: KIOKU Keizo
金沢インスタレーション
作家名(日) | ヴォルフガング・ティルマンス |
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作家名(英) | Wolfgang TILLMANS |
制作年 | 2004 |
素材・技法 | 発色現像方式印画、インクジェット・プリント |
サイズ | サイズ可変 |
著作権表示 | © Wolfgang TILLMANS |
収蔵年 | 2005(作品購入年月日:2005/03/31) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1968年レムシャイト(ドイツ)生まれ、ロンドン(英国)在住。 1989年より、若者のカルチャー・シーンを写した写真を『i-D』などの雑誌に発表、脚光を浴びる。身近な人物、静物、風景等、日常に垣間見るかけがえのない瞬間を写真で捉える一方、カメラを用いず感光による現象を捉えた抽象的なイメージや、感光した印画紙を折り曲げ立体的なオブジェを制作する等、写真表現の可能性を探求し続けている。これら個々のイメージを壁面に直接ピンやテープで留め空間にレイアウト、さらに新聞切り抜きと組み合わせて展示ケースに入れて並べたインスタレーション等へと展開し、物事の見方、真実、存在の仕方に考察を巡らす。 1992年から2004年に撮られた写真作品36点から成るインスタレーション。友人の奔放な姿、ヌード、金星の太陽面通過、リンゴの木、高い視点からの都市の眺め、男の後頭部の傷、空を飛ぶコンコルド、光線が生み出す形と流れ等が、ポストカード・サイズから2.6×4メートルのサイズまで、艶やかな印画紙やインクジェット・プリント紙など様々な大きさや種類の紙にプリントされ、ホワイト・キューブの4壁面に構成される。写真の物質的側面を巧みに取り入れ提示された知覚世界は、官能的なもの、社会性を孕むもの、自然現象、セクシュアリティ、ジェンダー、具象、抽象等が等価に並置されることで、絶え間ない物の流れや美を、軽やかかつ大胆に映し出し、見る者に新鮮な覚醒を引き起こす。 |