photo: NAKAMICHI Atsushi / Nacása & Partners
緑の橋
作家名(日) | パトリック・ブラン |
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作家名(英) | Patrick BLANC |
制作年 | 2004 |
素材・技法 | 植物、ポリ塩化ビニル、フェルト、鉄鋼 |
サイズ | H468 × W1258 × D14cm |
著作権表示 | © Patrick BLANC |
収蔵年 | 2004 |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1953年パリ(フランス)生まれ、同地在住。 1989年、科学分野の国家博士号を取得。植物学者でもあるブランは、植物の環境への適応力を研究してきたが、きわめて限られた条件の中でも植物が生育することに着目したのがきっかけで、建物の外壁などに特別なフェルトを貼って、植物を植え込み垂直の庭をデザインする作品を展開している。パリのカルティエ現代美術財団、ケ・ブランリー美術館等に作品が設置されている。 金沢21世紀美術館の光庭に設置された作品。正方形の光庭を1対3の比率で分かつ位置に東西に設置された巨大な壁に、多種多様な植物が共生する。その壁をガラス製の渡り廊下が貫く。厚さわずか14センチメートルのその壁に、金沢の気候に適した約100種類の植物が選ばれ、それぞれの形や色の特徴を生かし、寄せ植えされている。空間を広く取った北面には、ムラサキシキブやホタルブクロといった光を好む植種が選ばれ、日射量が少ない南面には、金沢近郊の山で採種されたアジサイやシャガなどの植物が植え込まれている。生きていくために必要なものさえあれば、環境が変わっても植物は必ず順応していくというブランの理論が、ひとつの美術作品となって四季折々の表情を見せる。 |