photo: SUEMASA Mareo

大樋釉飾壷 「双鳥」

作家名(日)大樋長左衛門(年朗)
作家名(英)OHI Toyasai (Chozaemon X / Toshiro)
制作年1998
素材・技法
サイズH41.5×φ28.5cm
著作権表示© OHI Toyasai (Chozaemon X / Toshiro)
収蔵年2000
受入方法購入
解説1927年石川県金沢市(日本)生まれ、同地在住。

大樋陶冶斎は東京美術学校で鋳金を学んだ後、京都国立陶磁器試験所で陶技を学ぶ。学生時代に身につけたデッサンや塑造技法から、動植物をモチーフとする生き生きとした線描の着想や技術を陶芸に生かしつつ、手捻り、輪積みや削りを主とした成形方法に塑形としての表現を求め、器物の美に新しい意識を吹き込んだ。詩情豊かな主題選びの探求と造形の可能性についての絶え間ない挑戦が、大樋の創作姿勢の根底に流れていることが強く感じられる。

簡素でおおらかな造形を表現しながら、紋様の線使いは柔らかく沈静で、熟練の技量と美しさを保っている。古来より人々に愛されたモチーフである鳥を卯辰山麓の景色に重ね、情感溢れる比翼の鳥を扱った《大樋釉飾壷「双鳥」》は大樋焼の特徴のひとつである飴釉を施した飾壷である。施釉の厚みがそのまま色の濃淡や光沢として表出する飴釉の性質が生かされた作品といえる。《大樋灰釉加彩鳥紋丸壷》は、天然の赤土の持ち味を生かしながら丸文を抜き、三島風のアレンジを器体に施しながら赤絵で加彩して、アクセントを与えている。丸文内の鳥は胴体をひとつで表現し、動く頭や羽ばたきを複数の線で描くことにより、鳥が乱舞する躍動感を表している。

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