photo: KIOKU Keizo
メトロポリス
作家名(日) | クリス・バーデン |
---|---|
作家名(英) | Chris BURDEN |
制作年 | 2004 |
素材・技法 | ミクスト・メディア |
サイズ | H217 × W496 × D333cm |
著作権表示 | © Chris BURDEN / Licensed by the Chris Burden Estate |
収蔵年 | 2005(作品購入年月日:2005/03/31) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1946年ボストン(米国)生まれ。2015年トパンガにて逝去。 1970年代初頭から過激なパフォーマンスを展開。とりわけ自らの腕を友人に撃たせた《シュート》(1971年)でその名を世間に知らしめた。パフォーマンスのみならずコンセプチュアル・アーティストとしても影響力を持ち、富や権力、軍隊といった題材を取り上げている。大型の立体作品の発表も多く、複雑に絡み合う都市の構成要素を、直径4メートルを超える塊として表した《メドゥーサの首》(1990年)は、その代表作である。 現代都市の感覚を「移動」と「スピード」という言葉に凝縮させた作品。複雑に入り組む鋼鉄製の一方通行の道路に、おもちゃのミニカーが目まぐるしく走り回り、モノレールが循環している様子は、絶え間ない流れから決して逸れることのできない現代の状況を表している。道路を一巡した車は最下部で再び回収され、最も高い道路まで強制的に戻されるという仕組みがひたすら繰り返される。建造物をおもちゃのパーツやレゴ・ブロックで作り、画一的で無表情な様子が人間の個性を押し殺すのを助長しているかのようである。耳に障る車が走り回る金属音に、やがて慣れて無感覚になってしまうことも、現代における都市環境の暗喩である。 |