photo: SAIKI Taku

砂型鋳込壺

作家名(日)ボディル・マンツ
作家名(英)Bodil MANZ
制作年2001
素材・技法磁器
サイズH22.2 × W46.5 × D34.5cm
著作権表示© Bodil MANZ
収蔵年2004(作品購入年月日:2004/03/31)
受入方法購入
解説1943年コペンハーゲン(デンマーク)生まれ、ハーヴェ在住。

コペンハーゲン美術工芸大学で陶芸を学んだ後、イギリスやスウェーデンに滞在し、陶芸の研究を続ける。後にやはり陶芸家である夫リヒャルト・マンツとともにアメリカに渡り、制作・研究活動を行った。1967年にデンマークへ帰国した後は、夫と共同の工房を設立して創作活動を開始し、現在に至る。作家が主に手掛ける鋳込成形による作品においては、薄い磁壁を通して取り込まれた光とそれを包み込む空間そのものが重要な要素となっている。

近年、作家が試みている砂型鋳込みによる作品。楕円形の器の形は、作家がこれまでしばしば用いてきた形であるが、表面に残された微妙な凹凸やざらつき、ランダムに散らされた色彩などは、従来よりも即興に寄った表現性を示している。繊細なテクスチャーは、型に用いる何種類かの砂が器肌に残って生み出されたものである。黄色や緑などの自然から採取した色彩や磁胎の白が生み出す豊かな画面と、明るい光に満ちた内部空間との関係において、磁器ならではの造形表現の可能性が追求されている。

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