© The Estate of Ana Mendieta Collection, LLC, courtesy: Galerie Lelong, New York

シルエット・シリーズ、アイオワ

作家名(日)アナ・メンディエータ
作家名(英)Ana MENDIETA
制作年1976-1978 エステートプリント(1991)
素材・技法カラー写真(12点組)
サイズ各 H33.7 × W50.8cm(6点)、各 H50.8 × W33.7cm(6点)
著作権表示© The Estate of Ana Mendieta Collection, LLC
courtesy: Galerie Lelong, New York
収蔵年2003
受入方法購入
解説1948年ハバナ(キューバ)生まれ、1985年ニューヨーク(米国)にて逝去。

12歳でアメリカに移住する。アイオワ大学で美術を学び、制作活動を展開していく。大学在学中のメキシコ滞在を契機に、自らの民族的アイデンティティとともに、古代文明、土着文化の伝統を強く意識するようになり、これらの文明や伝統に見られる図像を作品内に取り入れていく。また、同時代の作家と同様に、自身の身体を強く意識した作品を展開していく。これらの傾向を集約し、そこから飛躍する活動を1970年代の前半より生涯を通じて行い、自らの活動を「アース・ボディ・ワーク」と呼んだ。

メンディエータは、パフォーマンスを制作活動の核に据え、それらのパフォーマンスの様子を写真や映像として記録し、作品として発表した。《シルエット・シリーズ、アイオワ》はアメリカ、アイオワ州で行われたパフォーマンスを撮影した作品群である。メンディエータ自身の身体は、時にはシルエットとして大地に刻まれ、時には身体そのものが泥に被われ木と一体となって表される。多産豊穣の女神の図像にも通じる両腕を挙げる身振りは、女性としてのアイデンティティやラテンアメリカの民族的アイデンティティを強調する。《魂、ファイヤーワークのシルエット、オアハカ、メキシコ》は自らの身体を象ったオブジェが燃え尽きる模様を捉えた映像作品である。これらは、世界における個の身体、痕跡、そして存在性を本質的なテーマとするメンディエータの作家活動においてきわめて重要な作例である。

PageTop