photo: SAIKI Taku

Cornucopia 02-XII

作家名(日)田嶋悦子
作家名(英)TASHIMA Etsuko
制作年2002
素材・技法陶、ガラス
サイズH70×W85×D58cm
著作権表示© TASHIMA Etsuko
収蔵年2003
受入方法購入
解説1959年大阪府(日本)生まれ、同地在住。

制作を始めた当初は、サボテン、花、原生動物、女性の身体などをモチーフに、強烈な色彩と大胆なフォルムで、大規模な作品を手掛けていた。1990年代初頭から、色彩や装飾を抑え自分の中でイメージを捉え直し、形のエッセンスを追究する方向性へと制作の転換を見せる。現在の制作の中心である「コルヌコピア」シリーズでは、ガラスと陶を組み合わせ、それぞれの素材の特性を生かしながら、生命力に満ちた造形を実現している。

題名に付けられた「コルヌコピア」は、ギリシャ神話で「豊穣の角」を意味する。植物や果物などで満たされた角の形をした杯を指し、生命力を象徴する。《Cornucopia 00-I》は、陶とガラスがフォルムの独立性をある程度有しながら、全体として静謐な表情を見せる一方で、《Cornucopia 02-XII》では、陶とガラスがより複雑に絡み合い、いまだ成長を続けているような運動性を感じさせる。両作品とも、白化粧を施した陶部分は温かみのある質感を放ち、光を優しく受け止める一方で、パート・ド・ヴェール(石膏型にガラスを詰めて焼成する技法)で形作られたガラス部分は、ピンクや緑などの色がほんのりと付けられ、光を柔らかく通過させる。異なる質感を持つ素材が互いに呼応しながら、生成のエネルギーとリズムを内包する有機的なフォルムとして重層的な姿を呈している。

PageTop