photo: SAIKI Taku
TATARA
作家名(日) | 中村卓夫 |
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作家名(英) | NAKAMURA Takuo |
制作年 | 1995 |
素材・技法 | 陶土 |
サイズ | H40.5 × W45.5 × D39cm |
著作権表示 | © NAKAMURA Takuo |
収蔵年 | 2003(作品購入年月日:2003/03/31) |
受入方法 | 購入 |
解説 | 1945年石川県金沢市(日本)生まれ、同地在住。 茶陶の名手といわれる中村梅山の次男として金沢に生まれる。1978年より父に師事し、作陶を学んだ。1982年には通産省名古屋工業技術試験所瀬戸分室で伝統釉薬を研究。1984年にはイタリア国立ファエンツァ陶芸美術学校教授のアルド・ロンティーニに学ぶ。1980年代後半から多くの個展・グループ展に出展。金沢に根付く装飾美や九谷の色絵の手法を用いつつ、器物の解体・再解釈を大胆かつ洗練された感覚をもって追求している。 「タタラ」とは陶芸用語でスライスされた板状の土を意味する。《TATARA》はタタラ技法による作品で、象嵌色絵による帯状の加飾部分における上から下へと流れるような連続性が特徴的である。皿としての機能を果たしながら、積み重ねることで立体作品としてのアイデンティティを強く打ち出す、「ぎりぎりの器」といえる。器自体がその場の空間構成に関わり、場を作り出す存在として制作された。パーツを重ねてひとつの形とする発想は、作家がある時、港で積み重ねられていた石材の風景を目にしたことに端を発す。 |