牧水からの「はがき」
分類 | 岩城郷土館資料 |
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使用地域 | 岩城島 |
使用年代 | 大正2(1913)年5月12日 |
公開解説 | 前略、多分十五日の寄港船で細島港を 出ます。今治で一泊或は二泊(他より用事をたの まれました故)の上、あこがれぬいたその島へ参り ます。今治から打電します。 とにかく参ります。大きな瀬の海、花葉の 島、青葉の島、しきりと胸のそこが痛み始 めました。 これは、若山牧水が三浦敏夫氏に宛てたはがきです。岩城島訪問への思いが十分にこもった、文学者らしい文面です。 このはがきを前触れに、牧水が来島したのは、大正2(1913)年5月半ば過ぎのことでした。大悟法利雄氏の『若山牧水 伝記篇』によると、5月18日であったようです。 若山牧水27歳、三浦敏夫21歳。このはがきが、単なる短歌の師弟関係を超えた、人と人の一生涯の付き合いのプロローグとなったのです。 |