蚕体解剖模型

/8

蚕体解剖模型(さんたいかいぼうもけい)

資料登録番号295434
サイズ全長60cm
解説岩手県立水沢農業高等学校の前身である胆沢(いさわ)郡立胆沢農業学校は、明治36年(1903)に開校しました。同校で明治・大正時代に使われていた教材や標本が農場の倉庫から見つかり、当館に移管されました。
この資料は、明治~大正時代に教材として製作販売された、全長60cmの蚕(かいこ)の模型です。紙粘土と木、針金などで作られています。体は上段・中段・下段の3つに分解でき、内部には精巧(せいこう)に作られた消化管や絹糸腺(けんしせん)などが収められています。
当時の日本では養蚕業(ようさんぎょう)・製糸業(せいしぎょう)が非常に盛んで、農学校においても養蚕は重要な指導項目の一つでした。蚕の解剖(かいぼう)実習も行われ、同じような模型が各地で使用されていましたが、現在まで残っているものは少ないようです。
箱書きから、胆沢(いさわ)郡立胆沢農業学校で大正8年(1919)に購入されたことが分かります。

PageTop