ナショナル電子レンジNE-4800

公開解説高度経済成長期に進んだ家庭の電化は人々の生活のすみずみにまで及んでいきます。昭和20年代後半に製造された電化製品の宣伝文に掲げられているように、当時の電化製品は「ご家庭に幸福をもたらす」ものとうたわれており、新製品の登場によりゆたかになる生活は、敗戦から立ちあがろうとしていた人々にとってひとつの希望でもありました。電化の過程で様々な製品が生み出されていきます。この資料は昭和47年(1972)、74,800円という高額で販売されていた電子レンジです。昭和40年代に登場した電子レンジは当初「奇妙にて愚劣なる商品」とされ、その評価は散々なものでした(『暮らしの手帳』第2世紀33号)。しかしながら、いまや電子レンジや、それを用いて調理する冷凍食品等は、多くの家庭で欠かせないものになっています。絶えず繰り返される生産と消費の中で、私たちの価値観や生活のスタイルが大きく変化してきたことを示す一例といえます。

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