呪符

★資料登録番号26IDM-Hy-25
収蔵施設名柳之御所資料館
公開解説柳之御所遺跡から出土した呪符には、表面に「天罡符録(てんこうふろく)急ゝ如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)」、裏面に「惣鬼鬼(そうおにおに)」と記されていました。「天罡」は道教の神(北斗星)を示しています。特に、「罡」の文字は疫病を逃れ、疫病を移さない呪字とされています。「(符録)」は目・口・鬼・山・王などの文字を組み合わせて記号のように作り、文字を神秘化し、呪力のあるものにしようとしたものです。また、「急ゝ如律令」は陰陽道(おんみょうどう)や修験道(しゅげんどう)で使われる呪文で、「速やかに正常に還れ」とか、「速やかに鬼よ去れ」という意味があります。「 」の記号は五芒星(ごぼうせい)の形をしており、清明桔梗(せいめいききょう)(安倍清明の家紋)と呼ばれるものに似ています。呪符は、奈良時代末から国の役所を中心に使われるようになり、平安中期以降は民間陰陽師(おんみょうじ)の輩出に伴い、広く一般に普及しました。この呪符は一般に「天罡呪符(てんこうじゅふ)」と呼ばれるものです。病気を治し、死者や祖先の鬼を救い、現世の人々の幸福や安堵(あんど)を祈るものであったと考えられ、呪符の中では最もポピュラーなもののようです。

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