差歯下駄

★資料登録番号26IDM-Hy-9
収蔵施設名柳之御所資料館
公開解説差し歯下駄とは、歯を差し込んで作った下駄を指します。漆塗りの下駄は、全国的に出土例が少ないもので、僧侶などが履いたものではないかと考えられています。平泉よりも古い東北の遺跡で差歯下駄は出土していないことから、差歯下駄の使用は平泉が最初期であると考えられます。鎌倉時代の遺跡、鎌倉市内遺跡や広島県草戸千軒(くさどせんげ)町遺跡、福岡県太宰府跡では、下駄が多く出土しており、連歯下駄と差歯下駄の両方が出土することから、鎌倉時代に差歯下駄が出現すると考えられていました。しかし、12世紀代の平泉遺跡群でも同様の様相を呈することから、12世紀が出現期であることが明らかとなりました。鎌倉時代になると、武士の間でも鼻緒の付いた履物、下駄や草履を履くことが一般化しました。差歯下駄出現の背景には、高下駄の流行により、一木造りでは効率が悪く、用材を有効利用することから始まったという説があります。

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