石刃

★資料登録番号26IDM-A-34
収蔵施設名岩手県立博物館
公開解説後期旧石器時代(約30,000~12,000年前)には規格のそろったさまざまな種類の石器が作られるようになりますが、その素材となったものが石刃です。名前のとおり、薄く鋭い刃をもつ縦長の石器です。旧石器人は石刃を量産するために、独特の方法を編み出しました。それは石刃技法と呼ばれています。石はただ適当に敲いても上手に割ることができません。石の割れ方には力学的な法則性があるのです。旧石器人はそれを把握したうえで、まず原石を細かく丁寧に加工して石核(せきかく)(別項参照)を準備し、そのうえで規格性のある石刃を連続的に剥がす技術を獲得したのです。これにより、ナイフ形石器や彫刻刀形石器、エンドスクレイパーなどさまざまな道具が作られていきました。石刃技法は縄文時代には見られない技術で、ある意味旧石器人のほうが優れていたといえます。

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