エジコ

★資料登録番号40704
収蔵施設名岩手県立博物館
公開解説エジコ(嬰児籠)は幼い子を入れておくための籠です。木を用いて作られることもありますが、藁(わら)製のものが一般的です。底には藁や灰が敷かれ、赤ちゃんの尿や便を吸収できるようになっています。農林水産業といったいわゆる第一次産業をなりわいとする家庭では、夫婦の共働きが基本であり、乳幼児は母親が働いている日中、家や作業場の近くに置かれたエジコの中で過ごしました。広く使用されていたため、かつては生後三日目やお七夜に赤ちゃんを新たに製作したエジコに入れるのが習わしとなるなど、関連する習俗・俗信もゆたかでしたが、戦後、公衆衛生に関する意識の向上に伴って地域における保健活動が活発になり、子どもの発育への悪影響が指摘されるようになると、次第に姿を消していきました。岩手県内においても地域によって「エンツコ」、「イヅメ」などという異なる呼称がみられます。

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