常滑産三筋文壺(12世紀)

★資料登録番号26IDM-H-1
収蔵施設名岩手県立博物館
公開解説この三筋文壺は、紫波町南西部にある新山神社の道路造成工事の際に出土したとされる壺です。愛知県知多半島の常滑窯産の壺で、常滑でも初期の型式の三筋文壺であり、12世紀中頃の作と考えられています。口径が大きく型が張る形態で、胴部の三条の沈線は複線文で描かれています。同じタイプの三筋文壺は、紫波町東部の山間にある山屋館経塚からも出土していますが、この時期の完形の三筋文壺は全国的にみても類例が少ないといわれています。新山神社は、山頂近くの本殿と拝殿は奥宮、麓の拝殿は里宮とされていますが、中世においては新山寺といって郡内有数の寺院であったといわれています。この三筋文壺は出土状況は不明ですが、経塚専用の壺ともいわれることから、本来は経典を納めた経筒代わりの容器であったと考えられます。

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